<1分で解説>イラン核合意が事実上の崩壊 国連制裁再び
イランの核開発をめぐる国連の制裁解除措置が約10年ぶりに失効しました。イランが核開発を制限する代わりに制裁を解除した核合意は事実上崩壊しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「イラン核合意が事実上の崩壊で国連制裁復活」を解説します。
Q イランへの国連制裁が復活したの?
A イランが核合意で決められた核開発の制限を守らなかったと、イギリス、フランス、ドイツが国連安全保障理事会に通知したため、制裁を復活させる手続きが始まりました。
Q 核合意って?
A 核合意は2015年にアメリカ、英国、フランス、中国、ロシア、ドイツ、そしてイランの間で結ばれた約束で、イランがウランの濃縮度や濃縮ウランの貯蔵量を制限する代わりに、国連の制裁を解除する内容でした。
Q どんな制裁が復活したの?
A 核開発に関わった個人や組織の資産を凍結したり、イランの武器や関連品目の売却や移転を禁止したりする制裁が復活し、すべての国連加盟国が守らなければならなくなりました。
Q イランはどう反応したの?
A 強く反発していて、国際原子力機関(IAEA)との核施設の査察再開に向けた合意を破棄するかもしれないと警告しています。また、イランのアラグチ外相は「米国は外交を裏切り、英独仏がそれを葬り去った」と、米欧側を非難しました。
Q アメリカはどうしているの?
A トランプ政権1期目の18年に核合意から一方的に離脱し、すでに厳しい制裁を再び始めていました。これがイランの反発を招いた経緯があります。
Q ロシアや中国はどうしたの?
A 国連安全保障理事会で制裁の復活を避けようとしましたが、他の国の賛成を得られませんでした。ラブロフ外相は制裁の復活は「違法」だと主張しています。
Q 今後どうなるのかな。
A 英仏独は「外交の終わりではない」としてイランとの話し合いを続ける姿勢を示しています。
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