朝鮮労働党創建80年 記念行事に金正恩氏が出席 中露朝の結束強調
北朝鮮の朝鮮労働党は10日、創建80周年を迎えた。平壌では9日夜、同党の金正恩(キムジョンウン)総書記が出席して記念行事が開催された。中国の李強(りきょう)首相(共産党序列2位)やロシア与党党首のメドベージェフ前大統領も出席し、中露朝の結束を強く印象づけた。
韓国軍合同参謀本部の関係者によると、10日夜には平壌で軍事パレードが実施される見通しだ。金氏は9月に北京で開催された「抗日戦争勝利80年」の記念行事に出席した際、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領と並び、中国軍のパレードを参観。大国の指導者と肩を並べる姿を国内外に見せつけた。
金氏は9日の記念行事の演説で、米国を念頭に「敵国の政治的・軍事的圧力に超強硬な姿勢で立ち向かっていく」と強調した。金氏としてはトランプ米政権との対峙(たいじ)も見据え、今回の記念日を機に、再び中露との結束を誇示する狙いがあるとみられる。
中国首相による北朝鮮の公式訪問は2009年以来、16年ぶり。金氏と李氏は9日の会談で、両国関係を強化、発展させることで一致した。メドベージェフ氏もプーチン氏の側近であり、中露ともに北朝鮮を重視する姿勢を可視化させた。
9日夜の記念行事にはベトナム共産党トップのトー・ラム書記長らも出席。これに先立ち金氏は訪朝したラオス人民革命党トップのトンルン書記長(国家主席)とも会談した。各国の指導者らの訪朝は、26年1月までに開かれる見通しの党大会を前に、金氏の権威をいっそう高める形ともなった。
一方、北朝鮮で軍事パレードが実施されれば、正規軍としては23年7月以来となる。今回は、金氏が9月下旬に言及した「秘密兵器」が登場するかどうかに注目が集まる。次世代の大陸間弾道ミサイル「火星20」や、極超音速滑空ミサイルなどの最新兵器が登場するかも焦点だ。
北朝鮮は、9月上旬に火星20に用いられる大出力の固体燃料エンジンの地上噴射試験を実施。24年10月には米本土全域を射程に収めるとされる「火星19」の発射実験をしたが、火星20では、さらなる射程の延長や弾頭重量の増加などを図っている模様だ。【ソウル福岡静哉、日下部元美】
-
ノーベル平和賞、2年連続「サプライズ」 選考委員長はどんな人?
ノーベル平和賞受賞者については、毎年、多くの専門家やメディアが有力候補を予想する。だが2024年からノルウェーのノーベル賞委員会の委員長を務めるヨルゲン・バト…国 際 3時間前 毎日新聞
-
ノーベル平和賞にマチャド氏 「独裁から民主主義へ」不屈の姿勢評価
ノルウェーのノーベル賞委員会は10日、南米ベネズエラの野党指導者で元国会議員のマリア・コリナ・マチャド氏(58)に今年のノーベル平和賞を授与すると発表した。反…国 際 3時間前 毎日新聞
-
マチャド氏どんな人? 不屈の政治家 独裁批判で国民的人気
2025年のノーベル平和賞受賞が決まったベネズエラのマリア・コリナ・マチャド氏(58)は、反体制派の象徴的存在だ。24年7月の大統領選で、独裁色を強める反米左…国 際 5時間前 毎日新聞
-
ガザ戦闘、停戦発効 イスラエル軍、支配地域から撤退開始
パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘は、10日正午(日本時間午後6時)に停戦が発効した。イスラエル軍が発表した。軍は人質解放に備え…国 際 5時間前 毎日新聞
-
ノーベル平和賞にベネズエラ野党指導者 マリア・コリナ・マチャド氏
ノルウェーのノーベル賞委員会は10日、ベネズエラの野党指導者のマリア・コリナ・マチャド氏に今年のノーベル平和賞を授与すると発表した。国 際 5時間前 毎日新聞