マチャド氏どんな人? 不屈の政治家 独裁批判で国民的人気

2025/10/10 19:15 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 2025年のノーベル平和賞受賞が決まったベネズエラのマリア・コリナ・マチャド氏(58)は、反体制派の象徴的存在だ。24年7月の大統領選で、独裁色を強める反米左派のマドゥロ大統領に立ち向かう姿勢を鮮明にし、一躍注目を集めた。

 ◇国民的人気、立候補禁止にも屈せず

 13年に就任したマドゥロ氏は、18年大統領選で主要野党候補を排除した上で再選。その強権的な手法に多くの国民が反発した。

 こうした中、24年1月にはベネズエラ最高裁が、野党連合の当初の統一候補で国民的な人気を集めていたマチャド氏の立候補を禁じた。

 マチャド氏はこの措置に屈することなく、泡沫(ほうまつ)候補だった元外交官のゴンサレス氏を支援し、その後ろ盾となる形で二人三脚の選挙戦を展開した。マチャド氏人気と、変化を望む有権者の期待がゴンサレス氏に集まった。

 だが結局、選管の公式発表は「マドゥロ氏勝利」だった。

 マチャド氏はこの結果を受け、「我々は勝利した。世界も知っている」と選管の公式発表に猛反発した。

 米国政府や南米各国の首脳などからは選挙結果に対する疑念や批判の声が上がった。

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース