電話受け「言葉が出ない」 ノーベル平和賞、潜伏中のマチャド氏

2025/10/10 22:09 

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 今年のノーベル平和賞の受賞が決まった南米ベネズエラの野党指導者で元国会議員のマリア・コリナ・マチャド氏(58)は、決定について「賞は国民の(民主主義を求める)活動への評価だ。私はその活動に参加した一人に過ぎない」と述べた。ノルウェーのノーベル賞委員会が決定を告げた際の動画をホームページに公開した。

 マチャド氏はノーベル賞委員会から電話を受けた際、「言葉が出ない」と驚いた。その上で「(民主主義の実現は)まだ道半ばだが、この賞は、活動に参加した人たちに値する最大の表彰だ」と述べた。

 マチャド氏は、独裁色を強めるマドゥロ政権下のベネズエラ国内で身を隠しながら生活をしている。ノーベル賞委員会は安全上の理由から、マチャド氏が12月10日にノルウェーの首都オスロで行われる授賞式に参加できるかは定かではないとしている。【石山絵歩】

毎日新聞

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