トランプ米大統領は１０日、首都ワシントン近郊のウォルター・リード軍医療センターで健康診断を受けた。トランプ氏は現在７９歳だが、心血管の機能は実年齢よりも１４歳若かったといい、医師は「並外れた健康状態を維持している」としている。中東への訪問に備え、新型コロナウイルスのワクチンの追加接種も受けたという。

　医師によると、トランプ氏の心臓や血液の数値は良好で、身体や神経の機能にも問題がなかったという。日々の予定も制約なくこなしているとしている。

　トランプ氏は、７月に慢性静脈不全と診断された。高齢の人によくみられる良性のもので、健康状態には問題がないとされたが、８月下旬にメディアへの露出が数日減った際にはインターネット上で健康不安説が浮上していた。

　トランプ氏は今年１月に、７８歳７カ月という米国史上最高齢で大統領に就任。バイデン前大統領（８２）が認知力への懸念など高齢不安や健康不安が指摘されていたのに対し、トランプ氏は長時間にわたって記者の質問に答えたり、頻繁にゴルフをプレーしたりするなどし、健在ぶりをアピールしている。【ワシントン金寿英】