英国王とローマ教皇が合同礼拝 16世紀の教会「分裂」後初めて
英国のチャールズ国王は23日、国賓としてバチカンを訪問し、ローマ教皇レオ14世との合同礼拝に臨んだ。英王室などによると、16世紀に英国王ヘンリー8世が離婚問題を機にキリスト教カトリック教会と対立し、英国国教会を設立して以降、両教会のトップが共に祈りをささげたのは初めて。両教会が和解を進める中で「歴史的な瞬間」(ローマ教皇庁)となった。
今回の国賓訪問はエキュメニズム(キリスト教諸教派の一致運動)の一環で、国王はカミラ王妃と共に22日夜にローマ入りした。23日、国王夫妻は5月に就任した教皇と初めて面会。国王と教皇はシスティーナ礼拝堂で、自然など創造物の保護がテーマの礼拝を行った。続いて、環境保護などに関する会合に出席した。
英王室によると、その後、国王夫妻はローマにある聖パウロ大聖堂と、隣接する修道院を訪れる。国王は修道院の「名誉兄弟」の称号を授与される予定だ。大聖堂には国王のための特別席が設置された。
今年は25年に1度のカトリック教会の「聖年」に当たる。また、フランシスコ前教皇がカトリック教会史上初めて地球環境に特化した回勅「ラウダート・シ」を発表してから10年の節目でもある。国王は環境問題への関心が強いこともあり、この年の国賓訪問が決まったとみられる。
英国国教会は1534年、カトリック教会から独立する形で設立された。ヘンリー8世がキャサリン王妃との離婚を教皇クレメンス7世に拒否されたことがきっかけだった。
だが20世紀後半以降、両教会は対話と関係改善を促進。チャールズ国王も皇太子時代から、「宗教間に懸け橋を築くこと」(英BBC放送)に尽力してきた。【ロンドン福永方人】
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