和平計画、ウクライナ「検討の用意ある」と表明 トランプ氏と協議へ
ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、米国からロシアとの新たな和平計画の提案を正式に受け、内容を検討する用意があるとの意向を発表した。トランプ米大統領と近日中に面会し、和平に向けた条件などを協議する方針を示した。
米ホワイトハウスのレビット報道官は20日の記者会見で、計画の詳細には触れなかったものの、「トランプ氏はこの計画を支持している」と説明。「ロシアとウクライナにとって良い計画であり、我々は双方が受け入れ可能だと信じている」と述べた。また、ルビオ国務長官とウィットコフ中東担当特使がウクライナ側と協議したことを明らかにした。
ウクライナ大統領府が通信アプリ「テレグラム」に投稿した声明によると、ゼレンスキー氏は和平に向け「国民にとって重要な基本原則」を策定しており、米国との間で「戦争の尊厳ある終結のために計画案の各項目に取り組むことで合意した」と述べた。そのうえで、可能な外交上の選択肢や和平に必要な重要点について、トランプ氏と協議する考えを表明した。
米ニュースサイト「アクシオス」の報道などによると、米国の提案はウクライナの平和▽(停戦後の)安全の保証▽欧州の安全▽米国とロシア、ウクライナの将来的な関係――の4分野28項目で構成される。
露軍がほぼ全域を支配する東部ルハンスク州のほか、ウクライナ軍が一部で抵抗を続けているドネツク州全域の割譲などをウクライナに求めるロシア寄りの内容で、ウクライナ軍の縮小や、主要兵器の放棄なども盛り込まれている。
ゼレンスキー氏は19日、戦争終結の条件について「ロシアは戦争や殺りくに見返りがないことを理解しなければならない。また同様の戦争を再び起こす能力を保持してはならない」と発言しており、ロシア側が十分な譲歩案を示さない限り、協議が難航する可能性が高い。
米国に代わってウクライナへの軍事支援を拡大する欧州各国は、和平への関与を強く求めている。ゼレンスキー氏は20日の声明で、米国側の提案について「ウクライナはこれまでも戦争終結に向けたトランプ氏の提案を支持してきた」と米国の仲介を歓迎するとともに、「米国や欧州のパートナーとともに和平に向け建設的に取り組む用意がある」とも述べ、協議への欧州の支援国の参加を求めた。
フランスのバロ外相は20日、「ウクライナが望む和平は、主権を尊重する和平であり、将来の再侵攻の懸念がない永続的な和平だ」と述べ、「和平は降伏であってはならない」とロシア寄りの決着に懸念を示した。【ブリュッセル宮川裕章、ワシントン松井聡】
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