バングラの著名活動家、銃撃され死亡 首相退陣つながったデモに関与

2025/12/19 18:09 

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 バングラデシュでハシナ首相の退陣につながった昨年の抗議デモに関わった著名な男性活動家(32)が12日、首都ダッカで銃撃され、18日夜に搬送先の病院で死亡した。地元メディアが報じた。男性は2月の総選挙への立候補を予定していたとされ、国内に混乱が広がっている。

 報道によると、死亡したのはシャリフ・オスマン・ハディ氏。12日に路上で頭部に銃撃を受け、シンガポールに搬送されて治療を受けていた。容疑者は現在も逃走しているという。

 暫定政権のユヌス首席顧問は国民向けの演説で「国の政治と民主主義にとって取り返しのつかない損失だ」と語った。

 ハディ氏の死を受け、ダッカでは抗議活動が広がり、一部が暴徒化している。19日未明には複数の報道機関が標的となった。日刊紙プロトム・アロは、社屋が襲撃され、紙面の発行ができない状況にあるとの声明を出した。【ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

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