「米が露との3者会談提案」とゼレンスキー氏 米露は21日も協議か

2025/12/21 13:23 

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 ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は20日、和平案を主導する米国から、ロシアを交えた3カ国の高官による会談の開催を提案されたと明らかにした。ロイター通信が報じた。

 実現すれば、ロシアとウクライナの直接会談は7月以来となる。ただ、両国は領土問題や、ロシアの再侵攻を防ぐための「安全の保証」を巡って主張に隔たりがあり、これまでの会談でも和平に向けた目立った進展は見られなかった。

 一方、ロイターによると、米露の高官は20日、米南部フロリダ州で協議した。米側からウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿のクシュナー元大統領上級顧問、露側からはプーチン大統領の側近でロシア直接投資基金総裁のドミトリエフ氏が出席。ドミトリエフ氏は「議論は建設的に進んでいる。明日(21日)も続く」と説明した。

 米政権は早期の和平合意の実現を目指して仲介を続けており、19日にはウクライナの高官とも協議した。ルビオ国務長官は同日の記者会見で「(和平に向けて)進展はあったと考えているが、まだ道半ばだ。最も困難な問題は常に最後に残る」と述べ、ロシアとウクライナの意見の対立が依然として続いていることを示唆した。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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