マムダニNY市長が就任 初のイスラム教徒、コーランに手を置き宣誓

2026/01/02 10:48 

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 米国の最大都市ニューヨークで1日、民主党の急進左派ゾーラン・マムダニ市長(34)が就任した。ニューヨーク初のイスラム教徒、南アジア系として市長に就いたマムダニ氏は、演説で「常に成功するとは限らないが、挑戦の勇気がないと非難されることは絶対にない」と変革を訴えた。

 1日未明に地下鉄の旧駅舎で行われた式典で、マムダニ氏はイスラム教の聖典コーランに手を置いて就任宣誓した。

 午後には市庁舎前で市民らを前に就任式を開き、演説ではニューヨークの多様性を強調しながら「意見が一致するか否かにかかわらず、私はあなたたちを守り、ともに喜び、ともに悲しみ、そして決して隠れはしない」と宣言。その後、選挙公約である住宅危機対策の推進に向けた行政命令に署名した。

 就任式には、政治の師にあたる急進左派のバーニー・サンダース上院議員も参加した。サンダース氏は、マムダニ氏が民主党の穏健派からも「過激」と称されることを念頭に「史上最も豊かなこの国で、人びとが手ごろな住宅で暮らせることを目指すのは過激な主張ではない。当然の権利だ」と訴えた。

 マムダニ氏はアフリカ・ウガンダ生まれのインド系で幼少期にニューヨークに移り住んだ。1年前にはほぼ無名の存在だったが、選挙戦では家賃の値上げ凍結や保育料の無償化など市民の生活救済を掲げ、物価高騰に苦しむ若者中心に支持を広げた。

 公約実現に向けた財源は、富裕層や大企業への増税でまかなうとしているが、増税にはニューヨーク州議会の承認が必要だ。ホークル州知事(民主党)も増税に慎重な姿勢を崩しておらず、実現の壁は高い。【ニューヨーク八田浩輔】

毎日新聞

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