韓国野党代表、戒厳令を初めて謝罪 統一選見据え尹氏擁護から一転

2026/01/07 20:03 

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 韓国の保守系最大野党「国民の力」の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は7日、記者会見で尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が宣布した戒厳令について「状況に合わない誤った手段だった」と陳謝した。張氏は保守強硬派とされ、戒厳令を巡って謝罪するのは初めて。6月の統一地方選を見据え、尹氏との「完全決別」を宣言した形だ。

 張氏は会見で「国民に大きな混乱を与えた」と反省の意を示し、「(戒厳令が)自由民主主義の憲政秩序を守ってきた党員たちにも大きな傷となった。与党として役割を果たせなかった責任は大きい」と述べた。

 張氏はこれまで、尹氏の弾劾に反対し、戒厳令宣布から1年の昨年12月には「議会の暴挙に対抗するためだった」との談話を発表。原因が当時の野党にあったとする内容で戒厳令を正当化していた。

 張氏が謝罪した背景には、党の支持率低迷がある。国民の力は、国民の大半が戒厳令を否定的に捉える中、尹氏を支持する保守の岩盤支持層に配慮して戒厳令を否定できず、支持を失っていた。世論調査「韓国ギャラップ」が昨年12月に実施した政党支持率調査によると、与党「共に民主党」が40%、国民の力は26%だった。【ソウル日下部元美】

毎日新聞

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