トランプ氏、FRB次期議長を30日に発表 「大幅利下げすべきだ」

2026/01/30 10:57 

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 トランプ米大統領は29日、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長を米東部時間30日午前(日本時間30日夜~31日未明)に発表すると明らかにした。自身のソーシャルメディアでは「FRBは今すぐ大幅利下げすべきだ」との考えを改めて示し、新議長の下で利下げが進むことを期待した。

 トランプ氏は29日の閣議で、現在の政策金利(3・5~3・75%)が「容認できないほど高い」と不満を示し、世界最低水準に引き下げるべきだと持論を展開した。閣議では次期議長を「来週公表する」と述べたが、その後に別の場所で「公表はあす朝になる」と語った。

 中央銀行は経済・物価情勢に合わせ、政策金利を上げたり下げたりしている。利下げは景気低迷や経済悪化懸念の局面で実施するのが一般的だ。米経済は堅調なペースで拡大しているが、トランプ氏はさらに経済を上向かせるため「2%、あるいは3%低くすべきだ」と主張した。

 FRBは28日、4会合ぶりに金利据え置きを決めた。トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、現在のパウエル議長を「愚か者」と呼び、「政策金利を高く維持する理由が全くないのに利下げを拒否した。米国の国家安全保障を傷つけている」などと一方的に非難した。

 パウエル氏の議長の任期は5月に終了する。米メディアによると、後任候補は、米資産運用会社幹部のリーダー氏▽ウォーシュ元FRB理事▽ウォラー現FRB理事▽国家経済会議のハセット委員長――の4人とされる。このうち、リーダー氏とウォーシュ氏が有力視されている。

 ただ、トランプ氏が誰を指名しても、すんなりと就任できるかは不透明だ。FRB議長は連邦議会上院の承認がないと就任できない。米司法当局によるパウエル氏の刑事捜査を受け、与党・共和党の一部議員が承認を拒む意向を示しているため、就任時期が遅れる可能性もある。【ワシントン浅川大樹】

毎日新聞

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