米兵負傷者は約140人 対イラン軍事作戦で 米国防総省発表

2026/03/11 11:12 

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 米国防総省のパーネル報道官は10日、2月28日の対イラン軍事作戦開始以降、米兵の負傷者が計約140人に上ったと明らかにした。うち8人が重傷で治療を受けているという。米政権は地上部隊派遣の可能性も残しており、実際に派遣すれば米兵の死傷者増加は避けられない。

 パーネル氏は負傷者の大半が軽傷で、108人は任務に復帰済みと強調した。ロイター通信が実際の負傷者数を報じたのを受け、国防総省が詳細を公表した。ワシントン・ポストによると、国防当局者はこれまで負傷者は十数人程度と説明していたが、これは「最も深刻な負傷者」のみを計上していたという。米兵は計7人が死亡している。

 トランプ大統領は軍事作戦の早期終了を示唆する一方、イランに「無条件降伏」も要求している。レビット大統領報道官は10日の記者会見で、イランが降伏を宣言するかどうかにかかわらず、海軍力やミサイル開発能力を破壊し、核の脅威を取り除くことが目標だと説明。その達成状況を踏まえ、トランプ氏が「無条件降伏の状態にあるか判断する」と述べた。

 レビット氏は地上部隊派遣の選択肢についても、排除していないと強調した。CNNテレビは、昨年6月に空爆したイラン中部イスファハンなどで、地下に保管され破壊を免れた高濃縮ウランを撤去するため、米政権が地上部隊の派遣を検討していると報じた。作戦には最大数百人規模の部隊が必要とみられる。

 米国とイスラエルによるイラン攻撃は10日も続き、治安部隊の拠点やインターネット検閲企業などを標的に空爆した。ヘグセス国防長官は「敵が完全かつ決定的に敗北するまで、手を緩めない」と述べた。

 イランも反撃を続けている。アラブ首長国連邦(UAE)のルワイスでは、最大の製油所がある工業団地に無人機の攻撃があった。負傷者はいなかったが、火災が発生し、製油所は操業を停止した。

 戦闘はレバノンでも継続。イスラエル軍は、イランの支援を受けるイスラム教シーア派組織ヒズボラのロケット弾発射拠点などを攻撃。ヒズボラは国境付近でゲリラ戦を展開している。レバノン国営メディアは、交戦が始まった2日以降の死者が570人に上ったと報じた。【ワシントン金寿英、エルサレム松岡大地】

毎日新聞

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