イスラエルがレバノンを攻撃 イランは「停戦合意違反」と批判

2026/04/09 03:46 

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 米国とイランが停戦合意を結ぶ中、イスラエル軍は8日、レバノンの親イラン組織ヒズボラの軍事拠点など100カ所以上を標的に「過去最大規模」の攻撃を行ったと発表した。

 レバノン当局によると、少なくとも254人が死亡し、1165人が負傷した。イスラエルは停戦合意を受けてイラン国内への攻撃停止を表明する一方、レバノンでの軍事作戦は継続する意向を示していた。イランは反発を強めている。

 米メディアなどによると、トランプ米大統領はレバノンが停戦合意の条件の対象外だとの認識を示し「別の小競り合い」だと主張している。

 イランの情報筋はヒズボラへの攻撃が「停戦違反」に当たるとして、攻撃が続けば「停戦合意から離脱する」と主張している。精鋭軍事組織・イラン革命防衛隊は「愛するレバノンへの攻撃をやめなければ、後悔するような報復を与える」との声明を発表した。

 イスラエル軍によると、攻撃は首都ベイルート中心部や東部ベカー高原、南部のヒズボラの司令部やミサイル発射拠点などを標的に立て続けに行われた。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、空爆は数十回に及び、住宅やモスク、墓地など民間施設も標的になった。

 停戦交渉を巡っては、イランが米国に対してヒズボラへの攻撃停止などを求めており、アラグチ外相は米国が「大枠」で合意したと主張していた。アラグチ氏は8日、通信アプリ「テレグラム」で、パキスタン軍トップのムニール陸軍元帥とイスラエルの「停戦違反」について電話で協議したと明らかにした。

 ヒズボラは、米イスラエルによるイランへの先制攻撃の後に「参戦」し、イスラエルへの攻撃を続けてきた。【カイロ古川幸奈】

毎日新聞

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