トランプ氏、交渉失敗なら「イラン再攻撃」 11日協議を前に圧力
トランプ米大統領は10日、米大衆紙ニューヨーク・ポストの電話インタビューで、パキスタンで11日に行われる予定のイランとの協議が失敗した場合に備え、再攻撃の準備をしていると強調した。交渉の成否は「24時間以内に分かる」とも主張し、イランに圧力をかけた。
また、記者団に対して、目指しているイランとの合意に関し、「第一に核兵器を持たないことだ。それが99%だ」と説明。イランによるホルムズ海峡での通航料の徴収については「そんなことはさせない。国際的な水域だ」と語り、海峡が近く開放されるとの見通しも示した。
トランプ氏はニューヨーク・ポスト紙に対し、「相手(イラン)は真実を言っているのかどうか分からない人たちだ」と指摘。「我々の前では『核兵器をすべて廃棄し、なくなった』と言うが、報道機関には『いや、我々は(ウランを)濃縮したい』と言う。だから我々は見極めるつもりだ」と話した。
自身のソーシャルメディアでは、イランはホルムズ海峡を事実上封鎖すること以外に「切り札を持っていないことに気づいていない」と、イランの姿勢を批判。「彼らが生き残っている唯一の理由は交渉するためだ」とも述べた。
米側の交渉団を率いるバンス副大統領は10日、パキスタンに出発する前に記者団に「イランが誠意を持って交渉するつもりなら、我々も手を差し伸べる用意がある」としつつ、「もし欺こうとするなら、我々は受け入れないだろう」とけん制した。
一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は10日、米当局者の話として、イランは自らホルムズ海峡に敷設した機雷の一部の位置を特定できていないと報じた。無計画に敷設し、漂流しかねない状態にもなっていたとも伝えている。
こうした事態は、イランが米側の要請に応じて、海峡を通航する船舶を迅速に増やせていない理由の一つになっているという。米側はイランに対して、海峡を早急に開放することを求めており、両国の交渉に影響を与える可能性もある。
また、米紙ワシントン・ポストによると、米側は11日の協議で、イランが拘束する米国人の解放を求める方針という。イランでは少なくとも6人が拘束されているとみられている。【ワシントン松井聡】
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