イラン代表団は強硬派含む70人超 米国と交渉へ 現地報道
イランのタスニム通信は11日、米国との交渉に臨むイランの代表団が71人に上ると報じた。代表団はガリバフ国会議長が率い、アラグチ外相やイラン中央銀行のヘンマティ総裁のほか、ホルムズ海峡の「封鎖」戦術を立案したとされる最高安全保障委員会のアフマディアン氏も同行している。
中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、代表団はパキスタンの首都イスラマバードに向かう交渉チームを「ミナブ168」と名付けた。米国による対イラン攻撃が始まった2月下旬に米軍による誤爆とみられるミサイル攻撃で南部ミナブの小学生、少なくとも168人が死亡した事件を追悼するためだ。
ガリバフ氏はX(ツイッター)への投稿で、死亡した子供たちの写真や遺品を並べた機内の写真を公開し、「今回のフライトでの私の同行者たち」と書き込んだ。ガリバフ氏は、レバノンにおける停戦とイランの資産凍結解除を交渉開始の条件だと主張する投稿もするなど、米国に対する強い姿勢を崩していない。
一方、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アフマディアン氏はイランの精鋭軍事組織・革命防衛隊出身で原油輸送の要衝・ホルムズ海峡の事実上の封鎖など今回の戦争で主要な戦略を立案した人物だ。また、2024年の大統領選に立候補した保守強硬派のジャリリ氏の側近で、15年にイランが欧米などと締結した核合意に激しく反対したとされるカニ氏も代表団に入っている。同紙は、西側諸国への強硬な姿勢で知られる高官らが含まれることについて「交渉を難航させる可能性がある一方、彼らの支持があれば合意はより持続的になるかもしれない」と分析した。
報道によると、代表団には主要な交渉チームに加え、専門家やメディア関係者も含まれるという。【カイロ古川幸奈】
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