イラン、ホルムズ海峡で中国船に通航許可 外交解決も模索

2026/05/15 07:25 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 トランプ米大統領は14日、イランが事実上封鎖するホルムズ海峡の開放を巡り、中国の習近平国家主席が同日の首脳会談で「支援できることがあれば、支援したい」と語ったと明らかにした。

 米FOXニュースのインタビューに答えた。中国はイラン産原油の最大の輸入国で、習氏は停滞している米国とイランの交渉が成立することを望んでいるという。また、トランプ氏は習氏が「イランに軍事装備品を送らない」と約束したとも明かした。

 一方、イランのファルス通信は14日、イラン当局が一部の中国船舶に対して、ホルムズ海峡の通航許可を与えたと報じた。中国の王毅外相らの要請を受け、中国との「深い関係」と「戦略的パートナーシップ」に基づいて決定したという。米中首脳会談を念頭に置いた措置である可能性もある。

 イラン国営メディアによると、13日夜以降、精鋭軍事組織・革命防衛隊の管理下で約30隻の船舶が海峡を通航した。この中に中国船が多数含まれるとみられる。

 海峡周辺はリスクの高い状況が続いている。13日にはアラブ首長国連邦(UAE)に向かっていたインドの貨物船が、オマーン沖で攻撃を受けて沈没。また英海軍の関連機関は14日、UAEの東部フジャイラ沖に停留していた船が乗っ取られたと発表した。イランに奪取されたとみられる。

 イランのアラグチ外相は14日、インドで始まった主要新興国「BRICS」の外相会議に出席し「我々は自由と国土を守るためにあらゆる手段を尽くして(米国やイスラエルと)戦う用意がある」と述べた。一方で「我が国民は平和を愛し、戦争を求めてはいない」とも語り、外交的解決を模索する方針を強調した。【ニューヨーク三木幸治、カイロ古川幸奈】

毎日新聞

国際

国際一覧>

写真ニュース