トランプ氏「かつてないほど強い」 建国250年演説、党派色も
米国は4日、1776年の建国から250年の独立記念日を迎えた。トランプ米大統領は首都ワシントンのリンカーン記念堂の前で開かれた記念式典で演説した。過去の戦争での英雄の名前を挙げ愛国ムードを演出したが、11月の中間選挙を意識した主張など党派的な内容が目立った。トランプ氏への抗議活動は続き、米社会の分断が深まる中での節目となった。
式典はトランプ氏の登壇前に雷雨のため中断。会場にいた大勢の聴衆に避難指示が出るなど混乱した。演説は当初の予定よりも1時間以上遅れ、午後11時過ぎに始まった。
トランプ氏は、米国は「かつてないほど強く、自由かつ豊かで誇らしい」と自賛した。独立戦争からベトナム戦争に至る英雄を列挙し、南北戦争で活躍した北軍の黒人兵士の名前にも言及した。ただ奴隷制や先住民族への迫害など負の側面には触れなかった。
さらに「米国が偉大であり続けるため」として、自身がこだわる選挙制度改革法案の成立の必要性を訴えた。共和党のトランプ氏は不法移民が民主党に投票しているとする選挙不正を一方的に主張し、これを阻止すべきだとしている。また中間選挙の民主党内の候補を絞り込む予備選で急進左派の新人が相次いで勝利して存在感を増していることを念頭に、「米国を決して共産主義国家にさせない」と述べた。
式典は連邦議会が設立した超党派組織ではなく、トランプ氏が作った組織「フリーダム250」が主催。この組織が主導する行事は、トランプ氏が政治的なアピールをする傾向が強く、「イベントを私物化している」との批判が出ている。
トランプ氏に反発する市民は6月下旬、ワシントンの公園で独自に記念行事を開催した。「次の250年は全ての人のために」をテーマに、幅広い市民を巻き込みながら社会を発展させる重要性を強調。先住民族やパレスチナ系住民、黒人グループなどが参加し、ホワイトハウス前までデモをしてトランプ政権に抗議した。【ワシントン金寿英、平野光芳】
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