ネパール土石流 不明の日本人5人の氏名公表 現地当局

2026/08/28 23:04 

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 ネパールと中国の国境付近で発生した巨大な土石流を伴う洪水で、ネパール警察は28日、これまでに547人の遺体が見つかったと発表した。中国側と合わせて死者は計552人となった。中国メディアによると、国境付近で新たに大規模なせき止め湖が形成され決壊の危険性が高まり、28日の捜索や救助活動が一時中断を余儀なくされた。水位は下がったが、予断を許さない状況が続いている。

 ◇邦人の安否確認で現地入り

 今回の洪水では外国人を含む1400人以上が行方不明となっている。日本人5人も含まれ、日本政府は29日までに海外緊急展開チーム(ERT)2人を現地に派遣する。うち1人は28日に首都カトマンズに入り、安否確認を開始した。

 関係者によると、日本人5人は子供3人と両親。洪水発生直前の26日に中国側から入り、ネパール人運転手が旅行会社に国境越えの報告をしたのを最後に、連絡がつかなくなった。ネパール観光当局が公表した安否不明者リストには、いずれも「ヤマモト」姓の「ハヤト」「カナコ」「カヨコ」「リュウト」「トシタカ」の日本人とみられる5人の名前が記載されていた。

 一方、外務省は長期滞在者や届け出のあった短期滞在者らの所在などを確認。半数超から無事との返信があったという。昨年10月1日時点でネパールの在留邦人は472人が登録されていた。

 ◇せき止め湖の分析進める

 今回の土石流や洪水は、山岳地帯の斜面から崩れた氷河などによって引き起こされた可能性が指摘されている。報道によると、ネパール側の河川の合流地点付近ではせき止め湖ができており、当局が分析を進めている。ネパール水文気象局の担当者は「ヒマラヤ地域では氷河の決壊や雪崩が相次いでおり、気候変動などが原因で頻度や規模が増大している」と指摘した。

 赤十字国際委員会によると、被災者は少なくとも9万3000人に上るとみられる。中国国営新華社通信は27日夜、西部チベット自治区シガツェ市キドン県を襲った土石流の災害現場から、当局が被災者499人や取り残された観光客555人の避難を完了させたと報じた。【田所柳子、ニューデリー松本紫帆、北京・畠山哲郎】

毎日新聞

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