自民、逆風の中かろうじて議席維持 国民は躍進 北九州市議選
26日に投開票された北九州市議選(定数57)で、自民党は公認候補18人のうち15人が当選した。改選前の議席数となんとか同数に持ち込んだが、前回2021年には6議席を失っており党勢回復にはほど遠い状況だ。一方、国民民主党は24年10月の衆院選で躍進した勢いそのままに、公認候補2人がそれぞれの選挙区でトップ当選を果たした。
石破茂政権下で初の政令市議選となり、与野党は夏の参院選の前哨戦と位置づけて党幹部を投入し、積極的にてこ入れを図った。
衆院選で「政治とカネ」問題で大敗し、内閣支持率が低迷するなかでの選挙戦となった自民。開票結果を受け、党福岡県連の原口剣生会長は「逆風が吹くなかで議席の大激減につながらなかった。負けではない」と気丈に語ったものの、参院選に向けては「どういうふうに戦いを進めていくか見通しは立っていない」と吐露した。
今回初めて公認候補を擁立した国民民主は、小倉北区(定数11)で新人の宇都宮亮氏(30)が、小倉南区(定数12)で現職の泉日出夫氏(57)がそれぞれトップ当選。党県連幹事長でもある泉氏は「国政への期待が大きく、追い風を感じていたが、予想以上だった」と手応えを語った。
自民同様、衆院選で大敗した公明党は13人全員が当選し、改選前の議席を維持。立憲民主党、日本維新の会、共産党はそれぞれ1議席減らした。
立憲の城井崇県連代表は「厳しい結果だ。候補が多く立候補するなかで存在感を示せなかった。参院選に向けててこ入れを図っていく」と述べた。
無所属は前回比11人増の35人が立候補し、12人が当選。このうちSNS(ネット交流サービス)を駆使するなどして小倉北区から初当選した新人の伊崎大義氏(29)は「知名度不足をSNSで補えた」と喜んだ。
今回の市議選は前回から15人増となる過去最多96人が立候補したが、投票率は40・12%と低迷。前々回17年(39・20%)に次いで過去2番目に低かった。【山下智恵、反田昌平、森永亨】
-
国民・古川氏、「壁」巡る自公との協議停滞に不満 予算案反対も
国民民主党の古川元久代表代行は29日の記者会見で、所得税がかかり始める「年収103万円の壁」の引き上げを巡る自民、公明両党との協議が進展しない現状について「こ…政 治 1時間前 毎日新聞
-
公明、年少扶養控除の復活求める 首相は慎重答弁 参院代表質問
公明党の竹谷とし子代表代行は29日の参院本会議で代表質問に臨み、15歳以下の子どもがいる世帯の税負担を軽減する年少扶養控除について「復活について前向きに議論す…政 治 1時間前 毎日新聞
-
亡くなった元兵庫県議、悼む声やまず 辞職後も受けた「攻撃」
兵庫県の文書告発問題に関する県議会調査特別委員会(百条委)の委員だった竹内英明元県議(50)が亡くなり、悼む声が県政関係者から相次いでいる。 竹内さんは、行…政 治 8時間前 毎日新聞
-
再審制度見直し、超党派議連が議員立法方針 証拠開示命令を原則に
確定した刑事裁判をやり直す再審制度の見直しを求める超党派の国会議員連盟は28日、衆院議員会館で会合を開き、刑事訴訟法の改正案を議員立法で今国会に提出し、成立を…政 治 16時間前 毎日新聞
-
石破首相、SNSでの偽情報「深刻な課題」 対策強化方針 代表質問
石破茂首相は28日、衆参両院の本会議でそれぞれ代表質問に臨んだ。ネット交流サービス(SNS)上で広がる偽情報問題について「国民生活や社会経済活動に重大な影響を…政 治 18時間前 毎日新聞