トップ当選は国民民主新人 各党勢力に大きな変化なし 北九州市議選
過去最多の96人による激戦となった北九州市議選(定数57)は26日に投開票され、27日未明までに全7区の新議員が出そろった。最大勢力の自民党や第2会派の公明党が改選前と同じ議席数を維持するなど、各党の勢力に大きな変化はなかった。
各区の当選者に27日、当選証書が手渡された。21人が立候補し、激戦となった小倉北区(定数11)でトップ当選を果たした国民民主党新人の宇都宮亮氏(30)は「党や自分に寄せられた期待と重みを受け止めている。手取り、仕事・産業、子ども・若者を増やす。期待に応えられるように頑張っていく」と抱負を語った。
最年少ながら初当選した無所属新人の伊崎大義氏(29)は「目の前の問題を解決するだけでなく、20年、30年後の北九州の未来を見据えてしっかりと取り組んでいける政治家になりたい」と意気込んだ。
立憲民主党新人の中村順子氏(63)は「北九州市の福祉をナンバーワンにするという思いを持ち、これからも発信していきたい」と述べた。
19人が立候補した小倉南区(定数12)では、前回落選し再起を期した自民党元職、片山尹(おさむ)氏(78)の当落に注目が集まった。市議を10期務め、国政・県政に太いパイプを築いて「北九州のドン」と呼ばれた片山氏。当選の一報を受け「ブランクが長かったが、皆さんの代弁者として約束事を一つ一つ実現していく。議会は二元代表制。是々非々でいく」と息巻いた。
今回の市議選には無所属から35人が立候補し、混戦の要因になった。このうち当選したのは12人で新人は3人にとどまった。武内和久市長に近い元市議の大石仁人氏が応援した無所属新人4人は落選。大石氏は「無所属新人が多く出たのは街が変わろうとする証しだが、既成政党の力に押し返された。地道に選挙への関心を高めていきたい」と話した。【反田昌平、岡村崇、山下智恵】
◇確定得票
26日投開票された北九州市議選で、現職や元職など計18人を擁立した自民党(現有議席15)は15人が当選し、議席を維持したが、得票率は前回(28・9%)比で6・4ポイント減の22・5%だった。
自民以外では、立憲民主党9・3%(前回9・7%)▽公明党19・5%(同22・0%)▽共産党9・1%(同12・2%)――といずれも前回を下回った。一方、八幡東区以外の6区に現職や元職など計8人を立てた維新は5・2%(同4・7%)と微増。前回公認候補がいなかった国民民主党は4・1%、参政党は0・9%、諸派0・8%だった。
前回比11人増の35人が立候補した無所属は7ポイント増の28・6%だった。【反田昌平、成松秋穂】
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