愛知・豊橋市長の問責決議案を可決 選挙ビラに事実確認できぬ内容

2025/03/12 20:45 

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 昨年11月の愛知県豊橋市長選で、長坂尚登市長の関係者が配った法定ビラの記載内容が、市の調査で事実確認できなかった問題を巡り、市議会は12日の本会議で、長坂市長に対する問責決議案を賛成多数で可決した。決議に法的拘束力はない。

 ビラにはインターネットメディアの記事を引用する形で、前市長の「ハラスメント疑惑」が掲載された。市は調査委員会を設け、職員から聞き取りをするなどして内容の真偽を調べたが、今月4日に「事案は確認できなかった」との調査結果を発表した。だが長坂市長は7日の記者会見で、職員から新たな情報が寄せられたとして、第三者による調査を改めて実施する意向を示していた。

 この問題は市議会一般質問などで取り上げられたが、自民党、公明党などの議員は市長の答弁に対し「議会を軽視した不誠実な対応。態度を改めることを強く求める」とする決議案を提出した。長坂市長は11月の市長選で前市長ら3人を破って初当選した。

 閉会後、長坂市長は報道陣の取材に「非常に重いことと受け止めなければならない。(市長と議会の)今のこの状況について市民には申し訳ない気持ちだ」と話した。【永海俊】

毎日新聞

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