立憲民主党の小川淳也幹事長は１２日の記者会見で、自民党の西田昌司参院議員が、参院選前の石破茂首相の退陣を求めたことについて「（首相の）指導力不足が決定的だったのではないか」と指摘した。一方、西田氏が今夏の参院選で改選を控えていることを踏まえ「自身の選挙が気になっての発言だとすれば、どっちもどっちだ」と述べた。

　西田氏は１２日の自民会合で「（７月には）参院選があるが、今の体制では戦えない。党総裁選ができる体制を作ってもらいたい」と発言。会合後、記者団に「看板を付け替える必要がある」と語っていた。

　また小川氏は、自民が旧安倍派で元衆院議員の杉田水脈氏を参院選比例代表の公認候補に決めたことについて「さまざまなヘイトスピーチや人権侵害のある人物だと認識している」として、「自民の公党としての見識が問われる。強い疑問と憤りを感じている」と批判した。【安部志帆子】