石破茂首相側が自民党１期生との会食に際し、１人１０万円分の商品券を配っていた問題が１３日、明らかになった。ＳＮＳ（ネット交流サービス）では「政治とカネ」の問題に関する首相の認識の甘さに対し、批判が殺到している。

　元大阪市長の弁護士、橋下徹氏は１３日、Ｘ（ツイッター）に「これはもう時代遅れ。アウト。このような金の使い方が永田町の金の使い方。領収書のいらない莫大（ばくだい）な金がこうやって使われている」と批判。

　共産党の山添拓参院議員は「カネで（新人議員を）つなぎ留めようとでもいうことか。原資が何であるかも大問題」と投稿した。

　関係者によると、今月３日夜に首相公邸で開かれた会食の開始前、石破首相の事務所が１期生の各事務所に商品券を届けた。費用は首相の私費から捻出したという。

　国会では、自民派閥裏金問題をきっかけにした政治改革が議論されているさなか。立憲民主党の参院議員は「重要課題である介護問題を取り上げようと考えているのに、新たな政治とカネ問題が発覚」「いい加減にしてほしい！！」と書き込んだ。