石破茂首相が当選１回の自民党衆院議員に商品券を配った問題で、日本維新の会の吉村洋文代表は１７日、「自らの求心力を高める行為で、政治活動だと思う。違法性の疑いが強い」と指摘した。報道陣の取材に答えた。「そういうことを、もっともやらない政治家だと思っていたので、非常に残念だ」との感想も述べた。

　立憲民主党などが石破首相に政治倫理審査会への出席を求めていることについて、吉村氏は「説明責任を果たすことは大事だ。政倫審で弁明することも一つの方法だと思う」と述べた。

　石破首相は、３日夜に首相公邸で衆院１期生１５人らと会食。会食開始前に首相事務所の関係者が１５人の事務所を訪れ、１人１０万円分の商品券を配った。石破首相は「政治活動ではない」として、違法性を否定している。【藤河匠】