石破首相の商品券配布「不適切で軽率」 自民党籍の栃木県知事が批判

2025/03/27 16:58 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 石破茂首相が自民党衆院1期生に1人10万円の商品券を配った問題について、栃木県の福田富一知事は27日の定例記者会見で「ここ数年、政治と金(の問題)が大きな争点になっている中で不適切な、軽率な行為だった」と批判した。

 自民党籍を持つ知事として「国民の生活が物価高騰などで厳しい状況にある中、政治家だけは別、というわけにはいかない。そこに考えが及ばなかったところは党員の一人として残念だ」と述べた。今後の政権運営については「就任半年の学習効果を発揮されることを期待する」とした。

 また、石破首相が高額療養費制度の負担上限額引き上げを巡り対応を二転三転し見送ったことについては「重篤な疾病を有する方のセーフティーネット的な側面もあり、持続可能な制度となるよう丁寧な議論を求めたい」と述べた。「医療を受ける側が受容できるのはどこかを見いだすことが重要で、その努力が足りなかった。『見直しが必要だ』という首相答弁は、政治家の言葉ではなく、事務方に言わされているのではないかと思いながら聞いていた。少数与党で(政治的な)力を発揮すべき時期に、患者団体との意見調整は最も重視すべき部分だったと思う」と持論を述べた。【藤田祐子】

毎日新聞

政治

政治一覧>