赤木さんの自筆記録含む9000ページ開示 「森友学園」文書

2025/06/11 13:06 

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 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の公文書改ざん問題で、財務省は11日、関連文書を新たに開示した。文書は9000ページ弱で、改ざんを苦に自殺した財務省近畿財務局元職員の赤木俊夫さん(当時54歳)が自筆で記録を残していたものの写しも含まれているという。加藤勝信財務相が同日、財務省内で記者会見し、明らかにした。

 自筆の記録には、会計検査院とのやりとりや、そのほかの業務について記載されているという。このほか、国がこれまでに開示している全518ページの「赤木ファイル」などが含まれているという。

 また4月の開示で欠落していた74件の文書のうち、10件が今回の開示文書に含まれているとした。

 加藤氏は今後の開示スケジュールについても明らかにした。次回は8月をめどに赤木さん以外の担当者の記録の手控えの一部を開示するほか、その後も2カ月ごとに関連文書を公開。来年3月をめどに主要文書の開示を終えるよう作業を進めるとした。それ以外の文書についても来年夏をめどに開示を終えるとした。

 加藤氏は「引き続き少しでもご遺族のお気持ちに寄り添えるよう、誠意を持って丁寧な説明に努める」と述べた。【加藤結花、井口彩】

毎日新聞

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