川崎市長選 現職の福田紀彦市長が4選目指し出馬を表明

2025/06/11 19:28 

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 川崎市の福田紀彦市長(53)は11日の市議会で、任期満了に伴う同市長選(10月12日告示、26日投開票)に4選を目指し立候補することを表明した。福田氏は「今まさに将来の成長と発展に大きく影響する施策に取り組んでおり、自らが先頭に立って川崎の未来を実行すべく、次期市長選に挑戦する決意をした」と述べた。

 市議会代表質問で、自民党の本間賢次郎議員の質問に答えた。

 福田氏は松沢成文氏(現参院議員)の秘書や県議を経て、2009年に民主党(当時)推薦候補として市長選に初挑戦したが落選。13年市長選で「完全無所属」として、官僚出身の元市財政局長らを破り、初当選した。17年、21年の選挙でも無所属候補として再選を果たした。今回も政党の推薦は受けない方針。

 1期目の公約で掲げた「中学校完全給食導入」は、17年に全中学校で実現。19年には外国にルーツがある人へのヘイトスピーチに刑事罰を科す全国初の条例を成立させた。3期目ではJFEスチールの高炉休止に伴い、臨海部の再開発に取り組み、脱炭素化を推進している。

 立候補表明後、記者団の取材に応じた福田氏は、多選批判について、「10年を超えると、いろいろな弊害が出てくると言われ、私もそう思う。仮に次も選んでいただくならば、そのことを自覚しながらやっていかないといけない」と述べた。

 市長選には、無所属新人の国谷涼太氏(25)が立候補を表明している。【葛西大博】

毎日新聞

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