トランプ氏の「原爆投下と同じ」発言 官房長官はコメント避ける

2025/06/26 12:55 

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 林芳正官房長官は26日の記者会見で、トランプ米大統領が米軍によるイランの核施設への攻撃に関し、広島や長崎への原爆投下を引き合いに出して「あの攻撃が戦争を終わらせた点で本質的に同じことだった」などと主張したことについて、「原爆投下は大変多くの尊い命を奪い、言葉に尽くせない苦難を強いた。人道上極めて遺憾な事態をもたらした」とした上で、「歴史的な事象に関する評価は専門家により議論されるべきだ」と述べ、直接的なコメントを避けた。

 トランプ氏の発言に対しては、被爆者から怒りの声が上がっている。林氏は日本政府として米国に抗議するかを問われ、「原爆投下に関する我が国の基本的な考え方は累次の機会に米側に伝達しており、引き続き緊密に意思疎通を図っていく」と述べるにとどめた。【大野航太郎】

毎日新聞

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