投票所でB’z?X JAPAN? 参院選で流れるBGMは
<そういえば投票所、なぜかBGMが鬼束ちひろだったw>
<投票所のBGMが(B’zの)さまよえる蒼い弾丸のピアノアレンジで微ウケした>
東京都議選の投票が行われた6月22日、X(ツイッター)にこんな投稿があった。
静まりかえった空間で粛々と投票が行われるイメージの投票所だが、実際にBGMを流しているところはあり、期日前投票が始まった参議院選挙でも同様の対応だという。
投票所に足を運べば、選挙管理委員会チョイスのBGMが聞けるかもしれないが、そもそもどのように選曲しているのだろうか。
◇30年以上続けている区も
東京都墨田区の選管事務局によると、歌がない器楽曲で、著作権の保護期間が終了している音楽を採用しているといい、ほぼクラシックだ。
投票所にCDプレーヤーを持ち込み、音楽を流している。なんと30年以上も続けているといい、その目的は「投票しやすい環境づくり」と話す。
都議選の投票日のXの投稿をみても、ヨハン・シュトラウス2世の代表作「美しく青きドナウ」やチャイコフスキーの「白鳥の湖」を聞いたとの報告があった。
◇Jポップを流すことはある?
千代田区でも落ち着いた環境で投票してもらえるように、クラシックや歌のない楽器演奏だけの童謡を流している。
軽快なJポップミュージックが使われることはあるのだろうか。
担当者に調べてもらったところ、選管が用意しているCDの中に、Jポップをアレンジした曲が含まれる「イージーリスニング」のものがあるといい、「使われることがあるかもしれません」との回答だった。
著作権の問題はないのだろうか。
日本音楽著作権協会(JASRAC)広報部によると、著作権法は非営利かつ無償の演奏について演奏権の侵害にならないとしており、投票所の場合も演奏利用の手続きなしで利用できるという。
◇無音の投票所も
練馬区はバイオリンやピアノなどのクラシック曲のCDを用意しているが、BGMをかけない投票所の方が多く、事情がある場合にかけている。
例えば、期日前投票所の場所が体育館の一角など他の人の声や音が気になる場合や、「重苦しい雰囲気なのでリラックスできるようBGMをかけてほしい」と要望があった投票所などだという。
<滑り込み投票done(完了)、投票所のBGMが時報だった>
渋谷区の「投票済証」の写真とともに投稿したものもあった。
渋谷区によると、BGMは流しておらず、投票時間の最初と最後に、正確に時間を把握するため、時報を流しているそうだ。
歌のある楽曲は使えないなど、投票所のBGMについての規制はあるのだろうか。
総務省選挙部管理課は「投票所でBGMを流すことについて基準や通知は出していません」と話す。
一方で、全国の選管へ出している通知の中で「選挙を身近なものと感じ、明るい雰囲気で気軽に投票できるよう創意工夫を凝らすこと」とし、投票所の雰囲気づくりに触れているという。
◇あんな静かじゃなきゃだめ?
BGMが流れていない投票所を利用した人からはXにこんな声も上がっていた。
<投票所、あんな静かじゃなきゃだめ? ちょっとBGMとかだめなん? 静かすぎて>
<最近、投票所にBGMかかってないな。以前はモーツァルトとかドビュッシーとかが小さい音で流れていた。その方が珍しかった?>
また、楽曲を提案する投稿もあった。
「投票所のBGMは『ザ☆ピ~ス!』にすればいいのに 投票率とともに外食率があがり経済回るやん」
歌詞で選挙に言及している「モーニング娘。」の人気曲が挙がっていた。
ただ過去には、ロックバンド「X JAPAN」のヒット曲「Forever Love」が流され、「特定の政党を連想させる」と問題になったこともある。
自民党の小泉純一郎総裁(当時首相)が出演した参院選に合わせた党テレビCMの楽曲として用いられていたためだ。
政党や立候補者を連想させない選曲に注意を払う必要がありそうだ。
◇「落ち着かない」と反対意見も
一方で、投票所のBGMに注文がつくこともあるようだ。
長野県飯田市のホームページには、市民から寄せられた「声」が掲載されている。
「投票所に行ったら大きな音でラジオが流れており、落ち着かない雰囲気で驚きました。選挙は民意を確認する大切な場です。選挙会場にラジオはなくてもいいと思います」
市はこう弁明していた。
「飯田市選挙管理委員会では『投票所に入りづらい』『なんとなく重苦しい感じで苦痛』などのご意見があったことから、投票しやすい環境づくりのため、BGMやFM放送を流すなどの工夫をしています。しかしご指摘のように、その音量や内容によっては、選挙人の皆さんに不快感を与えることもありますので、今後、投票所の落ち着いた雰囲気を損ねないよう、注意してまいります」【御園生枝里】
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