選択的夫婦別姓、5候補とも慎重姿勢 自民総裁選共同記者会見

2025/09/23 10:40 

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 自民党は23日午前、党総裁選の5候補による共同記者会見を党本部で開いた。5氏とも選択的夫婦別姓制度の導入に慎重姿勢を示した。

 小林鷹之元経済安全保障担当相は「私は慎重な立場」とした上で、「保守という考え方は秩序の中に進歩を求める。社会の基盤に関わる話だから、世論の合意形成が極めて大事だ」と述べた。

 茂木敏充前幹事長は「結論を急ぐのではなく、議論を重ねて合意形成を図っていくのが大事だ」と慎重に議論を進める考えを示した。

 林芳正官房長官は、選択的別姓に賛成、反対に加えて旧姓の通称使用拡大を入れた三つの選択肢の世論調査では「通称使用拡大が最も多い」と指摘した。

 選択的別姓に慎重な立場の高市早苗前経済安保担当相は「意見が分かれることこそ、これ以上議論できないというくらい時間をかける」と語った。

 昨年の総裁選で選択的別姓の推進を打ち出した小泉進次郎農相は「人生の選択肢の拡大が必要ではないか。その思いは変わらない」と述べた。その上で、自民党内や野党間でも議論がまとまらなかったことから「国民的理解、与野党のコンセンサスの努力が必要ではないか」と、さらなる議論が必要との考えを示した。

毎日新聞

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