高市総裁 官房長官に木原氏、防衛相に小泉氏で調整 閣僚人事

2025/10/20 21:23 

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 自民党の高市早苗総裁は20日、首相指名選挙で選出された場合の閣僚人事で、木原稔前防衛相を内閣の要となる官房長官に起用する方針を固めた。党総裁選を争った林芳正官房長官を総務相、小泉進次郎農相を防衛相にそれぞれ充てる方向で調整している。女性の積極的な登用も目指している。

 木原氏は衆院当選6回で、党総裁選の決選投票では高市氏を支持していた。自民保守派の中核的存在で安全保障政策に精通しており、党の安全保障調査会の会長を務めている。

 高市氏は21日に新内閣を発足させる見通し。総裁選後には「私が仮に首相になれれば、総裁選を戦った人にはぜひとも重要なポストで活躍をお願いしたい」と語っており、閣僚人事では林、小泉両氏に加え、茂木敏充元幹事長を外相に充てる方針だ。

 女性も多く起用する方針で、片山さつき元地方創生担当相や松島みどり元法相らの名前が取り沙汰されている。片山氏は当選衆院1回、参院3回のベテランで、総裁選では高市氏の推薦人を務めた。同じく推薦人となった松島氏については、経済産業相に充てる案などが浮上している。公明党の連立離脱により空席となる国土交通相に誰を起用するのかも注目される。

 また高市氏は政務の官房副長官に尾崎正直元国交政務官と佐藤啓元経産政務官を、事務の官房副長官には露木康浩前警察庁長官を充てる方向で調整している。政務の首相秘書官には飯田祐二前経産事務次官を起用する方針だ。

 自民と連立政権を樹立させることで合意した日本維新の会は閣僚や副大臣・政務官は出さない一方、遠藤敬国対委員長を首相補佐官と兼務させる。【畠山嵩、高橋祐貴、安部志帆子】

毎日新聞

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