逮捕の東京女子医大元理事長、稟議書作成を指示 当初から還流念頭か
東京女子医科大(東京都新宿区)の新校舎建設工事を巡る資金流出事件で、逮捕された元理事長の岩本絹子容疑者(78)が、勤務実態がないとされる建築士への報酬に関する稟議(りんぎ)書の作成を、側近職員に指示していたことが捜査関係者への取材で判明した。警視庁捜査2課は、岩本容疑者が当初から資金の還流を念頭に大学に1億円超の支出を求めたとみている。
捜査関係者によると、稟議書は2018年2月に、大学の理事会に諮られた。新校舎2棟の建設工事で、当時非常勤職員だった1級建築士の男性(68)に対し、給料とは別に「建築アドバイザー報酬」として、当初の工事予定総額の1%にあたる約1億4000万円の支払いを求める内容だったとされる。
岩本容疑者はその際、施設管理を担当する経営統括部の次長だった側近とされる女性(52)に、稟議書を作成させていた。そして経営統括部の責任者として自ら承認し、理事会に提出していたという。理事会では、当時副理事長だった立場も利用し、建築士の男性への報酬額が他と比較して安価な点などを主張し、支払いが認められるよう主導したとみられる。
岩本容疑者は、新校舎2棟の建設工事で18年7月~20年2月、業務実態のない男性に対して報酬を支払うなどし、大学に計約1億1700万円の損害を与えたとして背任容疑で逮捕された。
大学が設置した第三者委員会の調査報告書によると、男性への報酬は他の工事も含め、22年2月までに計約3億1000万円に上ったという。
警視庁はこのうち少なくとも約3700万円が、稟議書を作成した側近とされる女性を介して、岩本容疑者に還流されていたとみている。岩本容疑者の関係先から約4億円相当の現金や金塊を押収しており、資金の流れを調べている。【遠藤龍】
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