日本民間放送連盟（民放連）は５日、遠藤龍之介会長が辞意を表明したと公式サイトで発表した。民放連によると、フジテレビの副会長も務める遠藤氏から同日、元タレントの中居正広氏（５２）による女性とのトラブルを巡る問題を受け、「フジの出演タレントと女性に関する一連の事案により、私が会長を続けることは適切ではない」と辞任の申し出があった。

　民放連の発表文によると、遠藤氏は「次期会長に職務を引き継げるようになった段階で会長職を退きたい」としており、民放連は今後、後任の会長を選定する手続きに入る。フジ出身の遠藤氏は２０２２年６月から民放連会長を務め、現在２期目。

　遠藤氏は、一連の問題を巡ってフジがやり直し記者会見を行った翌日の１月２８日、毎日新聞などの取材に、フジの副会長職について、３月末をめどとする第三者委員会の調査結果の発表を待って辞任する意向を明らかにしていた。【平本絢子】