岩手・大船渡の山林火災、集落近くで再び火の手 予断許さぬ状況

2025/02/23 17:32 

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 岩手県大船渡市で19日に発生した山林火災は23日も自治体や自衛隊のヘリなどによる消火活動が続けられた。焼失面積は前日と変わらないものの、集落に近い場所で再び火の手が上がるなど、予断を許さない状況となっている。

 火災現場から近い場所にある田浜地域では集落が近い場所で煙が上がっており、そこに向かって自治体の防災ヘリが消火活動をしているのが地上からも確認できた。同地域の避難所には23日、これまでで最も多い25世帯43人が一時避難した。また電気設備への延焼の危険があるため、同地域で停電している。

 大船渡市の渕上清市長は「22日夜には田浜地域への危険性が高まったが、消火活動により住宅地への延焼を食い止めた。予断を許さない状況だが、防災関係機関と連携・協力し、消火活動を継続する」などとコメントした。

 県によると、23日午後3時現在で同市三陸町綾里の山林約318ヘクタールが焼失した。出火以来、人的被害や建物への延焼などは確認されていない。【佐藤岳幸】

毎日新聞

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