名鉄観光バス、新型コロナの雇用調整助成金を不正受給 20億円返納

2025/04/14 19:11 

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 名鉄観光バス(名古屋市中川区)が、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金(雇調金)約140万円の不正受給を愛知労働局に認定された。同社は不正が確認された日以降の受給額など20億円を返納した。

 同社によると、2020年3月から3年間の受給で、約100件分が不正と認定された。雇調金は、事業縮小を余儀なくされた事業者が従業員を休ませて休業手当を支払った場合、国が一部を助成する。同社では管理職が実際に出勤していたにもかかわらず、記録上「休業日」としていた。

 雇調金の不正受給が認定されると、不正が確認された日以降の受給額に加えて違約金や延滞金を納める必要がある。同社は違約金など計約20億円を返納したといい、「今回の件を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めたい」とコメントした。【梶原遊】

毎日新聞

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