埼玉・高1殺害 「トラブルになる人じゃない」同級生ら悲痛の声

2025/04/15 20:35 

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 14日午後8時20分ごろ、さいたま市桜区栄和6のマンションで、「家族が刺されている」などと110番があった。1階の入り口で、住人の高校1年、手柄玲奈(てがら・れな)さん(15)が血を流して倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡。埼玉県警は15日、住所・職業不詳、谷内寛幸容疑者(24)を殺人の疑いで逮捕した。

 殺害された手柄さんは、地元の小中学校でバスケットボールに打ち込み、この4月に高校へ進学したばかりだった。「悲しいし、悔しい」。活発で優しい生徒だったという手柄さんの悲報に、クラスメートらは声を詰まらせた。

 小中学校で同級生だった高校1年の女子生徒(15)は「事件のことを聞いて、心がずっとぐちゃぐちゃです。なんでこんなことになってしまったのか」と表情を曇らせた。

 毎日放課後に遊ぶほど仲が良く、小学校ではよく一緒にサッカーや鬼ごっこをした。小学校の卒業式で、笑顔でピースサインをする手柄さんの写真を今もスマートフォンに残している。「私にいいことがあったら、自分のことのように喜んでくれた。修学旅行も一緒に行って、なんでもない話で笑い合えたのに……」と、目を赤く腫らして語った。

 小学校で校外学習の実行委員を一緒に務めた男子生徒(15)は「自分のことだけでなく周りが見られる人で、僕の仕事もカバーして助けてくれた。いい子だとみんなが思っている。トラブルになるような人じゃない」と肩を落とした。【最上和喜、松本ゆう雅】

毎日新聞

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