埼玉・八潮の陥没、運転席に人の姿?確認 2日にも捜索活動再開

2025/05/01 21:09 

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 埼玉県八潮市で1月に道路が陥没してトラックが転落した事故で、県は1日、下水道管内で見つかったトラックの運転席部分に、人とみられる姿を発見したと明らかにした。安否不明となっている男性運転手の可能性があり、早ければ2日にも本格的な捜索活動を再開する。

 1日夕にあった県災害対策本部会議で、大野元裕知事が明らかにした。

 県によると、この日早朝、防護服を身に着けた消防隊員や警察官らが下水道管内部に入り、状況を確認。事故後、下水道管内に人が入るのは初めてで、隊員らは土砂の状況や硫化水素の濃度を調査しながら運転席部分を目視し、人とみられる姿を確認したという。

 下水の水位は深いところで約1・5メートルあったものの、消防隊員が歩いて運転席部分に近づくことが可能で、2次災害の危険性は低いと判断した。県は男性の救出と運転席部分の引き上げ作業を進め、完了後に現場付近の本格的な復旧と対策工事に着手する方針。

 事故は1月28日に発生。崩落の恐れなどから捜索活動は難航し、県は汚水を迂回(うかい)させるためのバイパス(仮排水管)設置工事や、下水道管内に人が入れるようにするための掘削などを進めていた。【鷲頭彰子、増田博樹】

毎日新聞

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