小岩井農場の一本桜が満開 青空と牧草と美のコントラスト 岩手

2025/05/03 06:15 

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 小岩井農場(岩手県雫石町)の一本桜が満開となり、見ごろを迎えている。昨年は鳥の食害に遭い、木の下半分しか咲かなかったが、今年は全体に白い花を付けた。残雪の岩手山を背景に、青空と緑の牧草との美しいコントラストをなしている。

 この桜は、放牧された牛の日よけとして、明治40年代に植えられたとされる。エドヒガンという早咲きの桜で、広大な牧草地の中に一本だけあることから名所となった。

 大型連休の谷間となった5月1日は、多くの観光客らが訪れていた。香港から妻と子供と来日した会社員、黄永昌さん(37)は、9日間かけて東北を巡る旅行の最中。「ここの桜は、これまで見た中で一番きれいだった。天気もよく、岩手山も雄大で素晴らしい。美しい東北の春を楽しみたい」と笑顔で話していた。見ごろは今週末も続くという。【佐藤岳幸】

毎日新聞

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