明治村でタイムトリップ! 「コスプレの聖地」、若者らに人気

2025/05/18 11:43 

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 「明治時代にタイムトリップ!」。そんな気分にさせてくれるのが、今年3月に開業60周年を迎えた「博物館明治村」(愛知県犬山市)だ。着物やはかま姿で写真撮影を楽しむ若者らに人気のスポットで、「コスプレの聖地」にもなっている。

 東京ドーム約21個分(約100万平方メートル)の巨大な敷地には、明治時代の文豪2人が暮らした「森鷗外・夏目漱石住宅」(東京)など各地から移築された「本物」の建造物60棟以上が並び、このうち11棟は国の指定重要文化財。明治期のリアリティーあふれる遺構が来場者を楽しませる。

 NHK連続テレビ小説「虎に翼」など、ドラマや映画のロケにたびたび使われ、インターネット上では「ゴールデンカムイ」など人気漫画の「世界観を味わえる」と話題に。2024年度は約40万7000人が訪れた。

 村内では、レトロな衣装をまとった福沢諭吉ら「明治偉人隊」の5人が当時の趣に花を添える。ルールを守れば衣装の持ち込みができることから、はかま姿の一般客も見られる。

 「明治体験処 ハイカラ衣装館」では衣装のレンタルもあり、記念撮影コース(着用5分間)は1100円、散策コースは4400円。担当の高木翔太さん(29)は「貸衣装は昼に整理券がなくなることもあります。利用は10~30代が多く、写真を撮るなどして当時の生活を気軽に楽しんでいただいています」と話す。

 周囲には、国宝の犬山城、野外民族博物館リトルワールド、日本モンキーセンターなどの観光スポットが点在しており、周遊するのもいいだろう。【中部社会部長・田中龍士】

 <メモ>

 アクセスは名古屋鉄道が便利だ。名鉄名古屋駅から犬山駅まで約30分、更に岐阜バスで約20分。名古屋駅近くの名鉄バスセンターから高速バスなら約1時間半。営業は午前9時半~午後5時(変動あり)で不定休。大人2500円、高校生1500円、小中学生700円。有料駐車場有り。

毎日新聞

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