監視委、IRジャパンを強制調査 社員がインサイダー取引関与の疑い

2025/05/22 22:28 

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 コンサルティング会社「アイ・アールジャパン」(IRジャパン)の社員がインサイダー取引に関与した疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は22日、金融商品取引法違反容疑で同社本社(東京都千代田区)など関係先を強制調査したことが関係者への取材で判明した。監視委は東京地検特捜部への告発も視野に調査を進める。

 関係者によると、インサイダー取引に関与した疑いがあるのは、同社の顧客企業の投資家向け広報(IR)を支援する業務に従事していた社員。自身が関わる顧客企業の公表前の重要事実を知人に伝え、知人は自身の証券口座で複数の銘柄を対象に取引を繰り返していたという。

 知人は1億円を超える利益を得た可能性があり、監視委は社員が分け前をもらっていたかなどを含め、調査するとみられる。【山田豊】

毎日新聞

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