朝のラッシュ直撃、交通網乱れ JR山手線、19.7万人に影響

2025/05/23 11:11 

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 22日午後9時45分ごろ、JR山手線は外回りの電車で、パンタグラフが折れ曲がっているのが見つかり、同日の運転を取りやめた。点検したところ、新橋駅(東京都港区)付近の架線設備でも断線が判明するなどしたため、23日は始発から外回りと内回りの全線で運転を見合わせた。午前8時25分ごろまでに全線で再開したが本数を大幅に減らして運転している。朝のラッシュ時を直撃し、首都の交通網が大きく乱れた。

 JR東日本によると、山手線は22日夜、走行中の電車の車掌がパンタグラフと送電線の間から火花が出ている様子を確認。外回りの運転を取りやめて点検したところ、21本の電車のパンタグラフで一部が曲がるなどの損傷が見つかった。

 また、新橋駅付近ではパンタグラフに送電するための線を支える架線が切れていた。JR東はこの区間を通過した際にパンタグラフを損傷した可能性があるとみて、原因を調べている。

 22日は外回り35本が運休し、約5万2000人に影響が出た。23日は山手線など141本が運休し、約19万7000人の足が乱れた。

 23日朝に通勤のため、JR渋谷駅で乗り換えた埼玉県内に住む会社員の男性(50)は「始発から山手線が動いていないことは分かっていたが、出勤しなければいけないのでここまで来た。仕事に間に合わない」とため息をついた。通学途中の中学2年の男子生徒は「学校にはたどり着けるが、遅刻は確定」と足早に改札に向かった。

 渋谷駅前のファストフード店では、店員が「本日お時間がかかります」と大きな声で案内していた。商品の提供にも30分以上かかっている様子で、別の店員は「山手線が止まって、スタッフが何人かいないんです。すみません」と言いながら接客に追われていた。【山田豊、大場弘行】

毎日新聞

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