名人戦第5局始まる 永瀬拓矢九段の角換わり、受ける藤井聡太名人

2025/05/29 11:54 

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 藤井聡太名人(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦し、藤井名人の3勝1敗で迎える第83期名人戦七番勝負の第5局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、茨城県古河市など地元主催)が29日午前9時、古河市のホテル山水で始まった。永瀬九段の角換わりを藤井名人が受けて立った。

 2005年に旧古河市を含む3市町が合併した古河市。合併20周年を記念して名人戦を誘致し、名人戦初の茨城県開催となった。

 立会の藤井猛九段が「対局を始めてください」と声を掛けると永瀬九段は2六歩と突き、藤井名人は8四歩と応じ、千日手指し直し局も含めて5回目の角換わりに進んだ。藤井名人は右玉に構えたのに対し、永瀬九段は5八に上がった金を玉とは逆方向の4八に寄って手を渡す。藤井名人は5一金(42手目)と引いた。

 千田翔太八段は「永瀬九段は後手の形を乱してから仕掛けたいが、藤井名人の5一は形は変だが形を乱さずに済み、手待ちとしては万全。双方工夫した序盤戦になった」と解説した。

 持ち時間は各9時間。午後6時半に封じ手時刻を迎え、30日に指し継がれる。【丸山進、新土居仁昌】

 ◇指し手[先]永瀬 [後]藤井

<1>2六歩  (2)8四歩

<3>2五歩  (4)8五歩

<5>7六歩  (6)3二金

<7>7七角  (8)3四歩

<9>8八銀  (10)7七角成1

<11>同 銀  (12)2二銀

<13>4八銀  (14)3三銀

<15>4六歩  (16)6二銀

<17>7八金  (18)1四歩

<19>1六歩  (20)7四歩

<21>4七銀  (22)9四歩2

<23>9六歩  (24)6四歩

<25>3六歩  (26)6三銀

<27>3七桂  (28)5二金1

<29>6八玉2 (30)6二玉1

<31>6六歩2 (32)7三桂1

<33>7九玉1 (34)8一飛

<35>5八金2 (36)5四歩2

<37>8八玉2 (38)7二玉1

<39>5六銀2 (40)4四歩3

<41>4八金7 (42)5一金14

毎日新聞

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