義務教育学校の建設工事 特定JV辞退、2回目の入札不成立 さいたま

2025/05/29 22:01 

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 さいたま市が武蔵浦和駅周辺(南区)で整備を進めている義務教育学校の建設工事の入札が29日行われ、参加申請した特定企業体(JV)が辞退したため、不成立となった。これにより、市が目標としてきた2028年4月の開校は難しい状況になったという。

 市教育委員会によると、入札には3社による特定JV2組が申請したが、いずれも辞退した。入札不成立は2回目。2月の入札は参加申請がなく不成立となり、今回は予定価格を引き上げて再度入札を実施していた。

 小中一貫の義務教育学校は、浦和大里小、沼影小、内谷中の3校を再編して開設する計画。1~4年生が現在の浦和大里小と内谷中の校舎で学び、5~9年生は、沼影小と隣接する沼影公園を解体して新設する校舎を利用する。今回の入札は新設する校舎の建設工事で、市教委は入札が不成立となった原因や対応などを整理し、対策を検討する。

 竹居秀子・市教育長は「子どもたちの教育活動が円滑に行われることが最優先。速やかに対応策を検討する」とのコメントを発表した。【加藤潔】

毎日新聞

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