24年産米の良品率「精米歩留まり」調査へ 高温障害が品薄に影響か

2025/06/20 19:42 

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 小泉進次郎農相は20日、2024年産米の精米歩留まり(良品率)を調査すると発表した。高温障害などの影響で低品質のコメが増え、品薄や価格の高止まりにつながった可能性を検証する。

 コメは玄米を精米すると通常は収穫量から1割程度減る。ただ、高温の影響で「白未熟粒」や「胴割れ」と呼ばれる低品質の粒が混ざると、精米時に砕けやすくなり、さらに量が減る。24年以降の米価高騰を巡っては、高温障害による低品質米の増加で品薄につながったのが要因の一つとの指摘が出ていた。

 農林水産省は7月10日を期限に大手卸業者10社や主な産地の卸業者などを対象に、6月末時点での24年産米の精米歩留まりや、20~23年産米の歩留まり実績を調べる。調査は食糧法に基づくが、実施するのは今回が初めてという。

 小泉農相は記者団に対し、「高温障害で、出回る量が減っているのではと言われている。玄米だけではなく、精米をした後の状況も把握すべきだ」と述べた。【渡辺暢、中津川甫】

毎日新聞

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