座間9人殺害・白石隆浩死刑囚の死刑執行 執行は2年11カ月ぶり

2025/06/27 09:37 

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 法務省は27日、神奈川県座間市のアパートで2017年に男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交等殺人などの罪に問われ、死刑が確定した白石隆浩死刑囚(34)の刑を執行した。関係者が明らかにした。鈴木馨祐法相が命令した。死刑執行は22年7月以来、2年11カ月ぶり。石破政権発足後は初めて。

 白石死刑囚は弁護人がした控訴を自ら取り下げ、1審・東京地裁立川支部(20年12月)の裁判員裁判による死刑判決が確定した。

 確定判決によると、白石死刑囚は17年8~10月、当時のツイッター(現X)などで自殺願望をほのめかした当時15~26歳の男女9人を自室に誘い、女性8人に性的暴行したうえ、9人の首をロープで絞めて殺害。遺体を切断し遺棄した。

 最後の死刑執行は、東京・秋葉原で起きた無差別殺傷事件で死刑が確定した加藤智大(ともひろ)元死刑囚(当時39歳)だった。死刑は1993年以降はほぼ毎年執行され、未執行の期間が3年近くとなるのは異例の状態だった。

 強盗殺人などの罪で死刑が確定したものの、東京高裁で23年3月に再審開始が決まり、24年10月に再審無罪判決が確定した袴田巌さん(89)の存在が影響しているとの指摘も出ていた。【三上健太郎】

毎日新聞

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