トカラ列島地震 震度1以上1800回超 直近は減少傾向

2025/07/11 11:19 

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 鹿児島県・トカラ列島近海で6月21日から頻発する地震で、震度1以上の揺れは11日午前10時までに累計1802回に上った。気象庁のまとめで判明した。

 揺れの最大は3日夕方の震度6弱(マグニチュード5・5)。震度5強は3回、震度5弱は4回、震度4は39回発生した。

 一方、震度4以上の地震は8日午前11時ごろの震度4を最後に観測されていない。鹿児島県十島村は震度4以上の地震が5日以上発生しなかった場合、島外へ避難した住民の帰島を進める方針を明らかにしている。

 日ごとの地震回数をみると、7日は70回、8日は37回、9日は45回、10日は22回。4日連続で100回を下回ったのは12日ぶり。1~6日は連日100回を超えていた。

 ここ数日は回数が減少しているが、過去には地震活動が数カ月続いたことがあり、気象庁の担当者は「数日間にわたり回数が少ないからといって、収束に向かっていると判断するのは難しい」と指摘。当分の間は震度6弱程度の地震が起きる可能性があるとして、家屋の倒壊や土砂災害に注意するよう呼びかけている。【最上和喜】

毎日新聞

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