島根の飲食店で食中毒 患者は計100人に ハンバーグ加熱不十分か

2025/09/19 19:40 

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 島根県安来(やすぎ)市の飲食店「グルメ&コーヒー舶来屋」で8月末~9月上旬に飲食した客が下痢や腹痛、血便などの食中毒の症状を発症し、患者数が19日時点で計100人になったことが分かった。複数の患者の便から病原性大腸菌O157が検出され、県は食中毒と断定した。これまでに計32人が入院。うち6人が溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症した。

 県薬事衛生課によると、店で提供されたハンバーグの加熱が不十分だったとみられる。これまでに9歳以下2人▽10代13人▽20代34人▽30代10人▽40代6人▽50代15人▽60代12人▽70代7人▽80代1人――の発症を確認。患者は島根県や鳥取県を中心に、広島県や東京都など7都県に及ぶ。

 ハンバーグは調理場で途中まで加熱し、鉄板に乗せて客席で仕上げる仕様だったという。県は同店を5日間の営業停止処分としたが、その後も休業を続けているという。

 県は「店を利用した人で胃腸炎の症状がある場合は、管轄の保健所に相談してほしい」としている。【小坂春乃】

毎日新聞

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