<1分で解説>南海トラフ発生確率なぜ見直し? 「60~90%」に

2025/09/28 15:34 

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 政府の地震調査委員会が南海トラフを震源とするマグニチュード(M)8~9の巨大地震について、30年以内に起きる確率を「60~90%程度以上」に見直したと発表しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「南海トラフ巨大地震の発生確率見直し」について解説します。

Q 南海トラフ巨大地震って聞いたよ。どんな地震なの?

A 南海トラフ巨大地震は、駿河湾から日向灘沖まで東西に延びる「南海トラフ」と呼ばれる海溝で起きる大きな地震です。フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込むことで、プレートの境界にひずみがたまり、限界に達すると大きな地震が発生します。

Q 今回、発生確率が見直されたのはどうして?

A 地震調査委員会が計算方法や根拠となるデータを見直した結果、確率に幅を持たせて「60~90%程度以上」と発表されました。

Q そんなに高い確率で起きるんだ。

A 調査委は「巨大地震の切迫度は従来と変わらず高い」としています。過去の地震の発生間隔や地盤の隆起量などをもとに計算しており、今後30年以内に起きる可能性が非常に高いと考えられています。

Q 南海トラフでは過去にも地震があったの?

A 南海トラフ沿いでは、約100~150年ごとに大きな地震が繰り返されています。直近では1944年の昭和東南海地震(M7.9)と1946年の昭和南海地震(M8)があり、そこから約80年が経過しています。

毎日新聞

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