世界遺産・白川郷にクマ スペイン人観光客、背後から襲われ軽傷

2025/10/05 14:09 

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 5日午前8時半ごろ、岐阜県白川村荻町の展望台行きシャトルバス乗り場付近で、スペイン人の男性観光客(40)が背後からクマに襲われ、右上腕を擦りむく軽傷を負った。現場は世界遺産・白川郷のエリア内で、村は付近の村道や遊歩道を全面通行止めにして注意を呼びかけている。

 村によると、逃げたクマは体長1メートル程度だったといい、子グマとみられる。村長をトップとする村熊被害対策本部を設置し、警察や猟友会と共に付近をパトロールしたり、わなを仕掛けたりするなどの対策を取っている。村内でクマによる人的被害は2014年以来だという。

 村産業課の担当者は「今の時期は木の実などが人里にもあり、食べに来た可能性がある」と話している。【川瀬慎一朗】

毎日新聞

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